HONDAの大型オートバイで最も大きな特徴は、DCTの採用と低回転から最大トルクを発揮する実用性重視のエンジンにあります。
2012年に「市街地やツーリングの日常域で扱いやすい」「低燃費で求めやすい価格の大型オートバイ」として、「New Mid Concept」というコンセプトのもと、NC700シリーズとして、ネイキッド、クロスオーバー、スクータータイプの3車種が発売されました。
趣味性を求め、最高出力や大排気量に重点を置かれた従来のオートバイとは異なり、このNCシリーズは異例の低・中回転型のエンジンであり、燃費は大型オートバイとしては異例の41.5km/lを実現しています。
またオートバイ=MTでの操作が当たり前となっている中で、DCTと呼ばれるセミオートマチックトランスミッションを採用したモデルも併せて発売しています。
このような大型オートバイとしては全く新しいモデルを打ち出していることは、HONDAというメーカーが、従来の走行性能のみに重きを置いた趣味性重視のオートバイの価値観を変えて、新たなオートバイの楽しみ方を提案しようとしていると考えられます。